私が入院中の5日間、毎日病院に顔を見せてくれた旦那さんとチエコ。
その時のチエコの顔が忘れられません。
お姉ちゃんになった自分、私がひどく痛みを負ったこと(出産)へのショック、
家族が別々の場所で眠るという淋しさ…
妹が生まれたという計り知れない喜びと引き換えに、
初めて経験したであろう様々な感情。
チエコは、この感情を外に出して甘えたりダダをこねることを一切せず、
グっと歯を食いしばってこらえていました。
私には一切泣き言を言わず、パパと2人になった帰りの車の中で、
「ママは?ママは…?」と泣き出してしまったり…。
大好きなじっちゃばっちゃの家にも泊まらないと言い、
パパと2人で自宅で眠った4日間。
きっと、家族のぬくもりを感じたかったに違いありません。
ようやく、チエコらしい笑顔とともに、
ワガママも復活してきました。
「いいな~、小夏はママのフカフカ抱っこで…」などと、ヤキモチも焼いています。
夜中におっぱいをあげていると、
いつもなら深い眠りについて目をさまさないチエコが、じーっと私たちを見ていることがあります。
そして、小夏が眠りにつくと、必ず、私のベッドにもぐりこんできて、
自分も赤ちゃんのようになって再び眠りにつくのです。
すやすや安らかに眠る二人の赤ちゃんの寝顔を見ていると、
よくがんばったね。生まれてきてくれて本当にありがとう!
と、なんとも言えない幸せな気持ちになるのです。